プレスリリース≪報道関係者各位≫
2009年11月12日
アニコム損害保険株式会社
~11月14日は世界糖尿病デー、犬の糖尿病に関する調査を実施~
糖尿病の診療費 年間平均約87,000円
- 10歳では女の子は男の子に比べて約2倍の発症リスク!
- 発症の多い犬種はシベリアン・ハスキー、アイリッシュ・セッター
11月14日は世界糖尿病デー※です。アニコム損害保険株式会社(代表取締役社長: 小森伸昭)では、世界糖尿病デーに合わせ、アニコムクラブの「どうぶつ健康保障共済制度」の給付金請求データを基に、犬の糖尿病について集計を行いました。
(※)2006年12月20日、国連は国連総会義で国際糖尿病連合(IDF)ならびに世界保健機関(WHO)が定めていた11月14日を「世界糖尿病デー」として指定しました。
糖尿病の発症率
犬の糖尿病の発症率を年齢別に集計したところ、3歳以下で男女ともに0.04%未満であるのに対し、7歳では男の子で0.20%、女の子で0.26%と年齢と共に発症率も上昇していることがわかりました。また、上昇が見られる7歳以降では、女の子のほうが男の子よりも発症率は高くなる傾向があることも明らかとなりました。10歳では、男の子は0.51%なのに対して女の子は0.99%と発症率は約2倍となっています。
犬種別発症傾向
品種 | 発症率 |
---|---|
シベリアン・ハスキー | 0.41% |
アイリッシュ・セッター | 0.31% |
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア | 0.25% |
ミニチュア・シュナウザー | 0.24% |
バセンジー | 0.20% |
犬全体の発症率 | 0.18% |
さらに、契約頭数の多い上位50犬種を調査したところ、発症率が高かったのは「シベリアン・ハスキー」「アイリッシュ・セッター」「ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア」「ミニチュア・シュナウザー」「バセンジー」でした。これらの犬種では特に注意が必要です。
平均通院回数、平均診療費単価
糖尿病での年間の平均通院回数は6.8回であり、全疾患の平均の2.6回と比べて長期化することがわかりました。また、平均診療単価は12,765円であり、年間で換算すると86,802円となりました。
糖尿病 | 全疾患平均 | |
---|---|---|
平均通院回数※入院除く (回) | 6.8 | 2.6 |
平均診療費単価 (円) | 12,765 | 8,784 |
1年間の診療費推計(円) | 86,802 | 22,838 |
糖尿病からわが子を守るために
世界糖尿病デー実行委員会によると、糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、日本には糖尿病が疑われる、もしくは可能性があるが治療を受けていない人が多数存在するとみられています。ペットでも、初期症状に飼い主が気づかないケースも多いと考えられます。初期症状としては飲水量が増え、尿量が増す多飲多尿や、食欲があるのに体重が減少する症状などがみられます。ご自宅では、ワンちゃんの飲水量や尿量の状態、体重のチェックをこまめに行ないましょう。また、上記の症状がみられた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
糖尿病はインスリンコントロールが出来れば日常生活を送ることも可能ですが、重症化すると白内障や腎不全、感染症などの合併症を引き起こし、死に至ることもあります。
世界糖尿病デーをきっかけに、愛犬の健康管理を見直してみてはいかがでしょうか。
- 集計方法
- 「どうぶつ健康保障共済制度」契約始期日が2004年4月1日から2008年3月31日の684,211頭の請求データを集計。
「犬種別発症傾向」は、1年間の契約期間中に、糖尿病で1日以上通院した犬を「発症した犬」とし、各犬種の契約頭数に対して「発症した犬」の割合を算出。
本件に関するお問い合わせ先
アニコム損害保険株式会社 経営企画部(広報担当) 永井 / 塩澤
FAX:03-6863-8257
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