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プレスリリース≪報道関係者各位≫

2011年8月29日

アニコム損害保険株式会社

ペットの防災対策実施率、震災後に44.0%→61.6%へ急増

■25.4%が震災後に防災対策の見直しを実施、ペットの精神的な変化を危惧18.7%
■防災対策:「水とフード」「トイレ用品」「避難用のキャリーバック」を玄関に置く
■大きな不安は「避難場所に連れて行けるか?」預かってくれる場所の確保に課題

 9月1日の「防災の日」にちなみ、アニコム損害保険株式会社(代表取締役社長:小森 伸昭)では、契約者に対してインターネットを通じたアンケートを実施し、「ペットのための防災対策」に関する調査を行いました。

防災対策をしている方は44.0%から61.6%に増加

 「ペットのために防災対策をしているか」聞いたところ、「防災対策をしている」と答えた方は、震災前の44.0%から、震災後には61.6%へ増加しました。(図1)
 「震災後に変化したこと(表1)」でも25.4%が、「ペットのための防災対策を見直しした」と回答しており、東日本大震災を契機に、防災対策に関する意識が変化していることがわかりました。「フードを多めに備蓄するようにした」「玄関に人間用と愛犬用の避難用品を一緒に置いている」「揺れた時に周囲のものがケージの上に落ちないようにした」などの回答が多く見られました。
 また18.7%が「ペットに精神的な変化があった」と回答しています。「テレビや携帯電話の緊急地震速報におびえる、吠える」「震災後、揺れや物音に敏感になった」「地震が来るとテーブルの下に隠れる、飼い主のそばから離れない」等の回答が、関東地方の方に多く見られました。

ペットのために防災対策をしていますか (図1)

ペットのために防災対策をしていますか(図1)

震災後に変化したこと (表1)

震災後の変化(複数回答) 人数(人) 割合(%)
ペットのための防災対策を見直しした 728 25.4
ペットに精神的な変化があった 537 18.7
家族とペットの関係に変化があった 134 4.7
ペットの体調に変化があった 132 4.6
その他 175 6.1
震災後に見直しした防災対策(自由記述)
ペットが留守番をしている時に地震が起きて家具が倒れないように固定した。
万が一の場合には、一緒に寝泊まりできるようにキャンプ用品を一式購入した。
避難所へ一緒に行けない場合を想定し、寝袋を車に積んである。
家族や友人と避難する方法や場所を具体的に話し合った。
犬の肉球を守る靴下、ブーツを購入した。
多頭飼育のため、一度に避難できるようキャリーバッグ類を頭数分購入した。
出かける際に、避難訓練も兼ねてすばやくキャリーバックに入れるよう練習している。

準備しておけば良かったと思うもの、震災後に準備したものは「飲み水・フード」

 「地震などの災害の際に準備しておけば良かったと思うもの(表2)」では、「飲み水・フード」が最も多く、「預かってくれる場所」「鑑札、迷子札」と続きました。また、「震災後に準備したもの(表3)」でも、「飲み水・フード」が最多で、「トイレ用品」「避難用のキャリーバック」と続きました。しかしながら、「準備しておけば良かったもの」で2番目に多かった「預かってくれる場所」を震災後に確保したと回答した方は、5.8%にとどまっています。

準備しておけば良かったと思うもの (表2)

準備しておけば良かったと思うもの(複数回答) 人数(人) 割合(%)
飲み水・フード 817 28.5
預かってくれる場所 640 22.3
鑑札、迷子札 581 20.3
トイレ用品 541 18.9
避難場所、避難経路の確認 495 17.3
携帯用の食器類 465 16.2
避難用のキャリーバック(ケージ) 451 15.7
マイクロチップ 433 15.1
ケージなどに入れても落ち着いているようなしつけ 399 13.9
健康状態や性格などがわかる飼育メモ 357 12.4
写真 349 12.2
リード・首輪 311 10.8
常備薬 233 8.1
ワクチン接種、ノミダニ予防 152 5.3
その他 103 3.6

震災後に準備したもの (表3)

震災後に準備したもの(複数回答) 人数(人) 割合(%)
飲み水・フード 891 31.1
トイレ用品 565 19.7
避難用のキャリーバック(ケージ) 556 19.4
鑑札、迷子札 467 16.3
携帯用の食器類 407 14.2
リード、首輪 397 13.8
ワクチン接種、ノミダニ予防 369 12.9
ケージなどに入れても落ち着いているようなしつけ 295 10.3
避難場所、避難経路の確認 247 8.6
写真 216 7.5
マイクロチップ 184 6.4
健康状態や性格などがわかる飼育メモ 170 5.9
預かってくれる場所 167 5.8
常備薬 154 5.4
その他 149 5.2

ペットが避難所に同行できるかわからない飼い主が84.5%

避難所はペットが一緒に避難できますか (図2)

 「住んでいる自治体の避難所はペットが一緒に避難できますか」との質問には、84.5%が「わからない」と回答しました(図2)。
また、一緒に避難できない場合に預ける予定の場所を聞いたところ、「家族、親戚(35.9%)」に次いで30.7%が、「考えていない」と回答しました(表4)。

 防災対策について不安に感じていることでも、多くの方が「一緒に避難できるのかわからないので心配」「一緒に避難できる場所や預けられる場所をどうやって探したらいいのか分からない」等、避難場所、預け先についての不安を挙げる方が多く見られました。

一緒に避難できない場合預ける予定の場所 (表4)

預ける予定の場所(複数回答) 人数(人) 割合(%)
家族、親戚 1,031 35.9
考えていない 881 30.7
動物病院 720 25.1
ペットホテル 402 14.0
友人、知人 396 13.8
その他 333 11.6
不安に感じていること(自由記述)
とにかくペットと一緒に避難しにくい現状にとても不安を感じている。ペット同行避難が当たり前の世の中になってほしい。
犬と一緒に避難できる場所や預けられる場所・人がいないのですが、どうやって探したらいいのかが分からない。
ペットと一緒に避難できる場所があれば何か目印(マーク)をつけてくれると判りやすい。
平日の留守番中に災害が起こった場合、無事を確認するまでに時間がかかる。
普段食べているフードが長期間手に入らなくなった場合、他のフードを食べないのではと心配している。
避難用キャリーバッグや避難用グッズ、そして愛犬を持って避難ができるかどうか心配。
長く避難生活が続いた場合、ケージに入れたままで飼う事が出来るのか不安。猫達も環境の変化についていけないと思う。
4頭飼っているので全員を的確に避難させられるか不安。
超大型犬なので、一緒に避難できるか不安。犬と生活できるように、テントを用意してある。
常備薬や療法食を切らしたらと思うと不安で仕方がない。
調査方法
アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」契約者に対し、インターネット上でアンケートを実施(被災地を除く)
実施期間
2011年8月12日~8月17日 (有効回答数2,869)

本件に関するお問い合わせ先

アニコム損害保険株式会社 経営企画部(広報担当)  塩澤
FAX:03-6863-8257

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