フィラリア(犬糸状虫)症ってどんな病気?
フィラリア症は犬糸状虫症ともいわれ、犬にとって非常に重要な病気です。蚊の吸血で感染することが知られていますが、予防法が確立されているのでしっかりと予防をすることが重要です。
1.フィラリア感染している犬を蚊が吸血すると幼虫(ミクロフィラリア)が体内に侵入
2.蚊の体内でミクロフィラリアは感染能力のある幼虫に成長
3.吸血の際に犬に感染、皮膚から入り込んだミクロフィラリアが皮下や筋肉で成長
4.心臓や肺動脈に到達し、感染後 6 - 7 ヶ月で成虫となり、たくさんのミクロフィラリアを産む
【対象どうぶつ】
犬(猫、フェレットなども感染することがあります)
【原因】
フィラリアに感染することで起こる病気です。既にフィラリアに感染している犬の血液を吸った蚊が、他の犬を吸血することにより感染します。
感染したフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は犬の体の中を移動し、 6 - 7 ヶ月間かけて犬の体内でそうめん状の白い細長い成虫となり、心臓または肺動脈に寄生します。この成虫の寄生が原因となり体にさまざまな異常を引き起こします。
【症状】
一般的に感染初期は無症状なことが多く、その後、元気がなく疲れやすい、咳、体重減少などの症状が起こります。末期の状態となると腹水や黄疸、血色素尿、呼吸困難、失神などの症状が現れ、死に至ることもあります。
【治療】
成虫の駆虫薬を注射する方法や手術で血管から成虫を摘出する方法、フィラリア予防薬を何年間か一定の間隔で投与する方法など、寄生した成虫を駆除することが根本的な治療法となります。
【予防】
予防期間に予防薬を投与することで確実に予防ができます。しかし、予防薬の投与期間は蚊の発生期間が地域によって異なるため注意が必要です。また、フィラリア感染時には投薬による副作用が起こることがありますので、予防薬を投与する前に、フィラリア感染の有無を検査することが重要です。フィラリア予防を始める際には、予防期間や検査などについてかかりつけの動物病院にご相談ください。また、防蚊対策を行うことも重要です。
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