混合ワクチン(1) <犬>

ワクチンって何?

ワクチンとは感染症を予防するために、病原体を無毒化または弱毒化したものを体に接種し、感染症への抗体(感染症という敵に対して防御する体の働き)を作ることで、感染症に対する免疫力をつけるためのものです。
なおワクチンを接種してから病気への免疫ができるようになるまでには 1 週間から 2 週間かかります。

混合ワクチンは、ワンちゃんにとって致死率の高いいくつかの感染症に対して免疫力をつけ、たとえ感染しても軽症で済むようにするためのものです。現在日本では、 2 種混合ワクチンから 9 種混合ワクチンまでのいくつかの種類が販売されています。(犬パルボウイルス感染症に対しては単体のワクチンもあります。)
通常 5 種混合ワクチンには通常、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス感染症、犬パルボウイルス感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症の予防ワクチンが含まれています。
何種のワクチンを接種するか等については、ワンちゃんの体調やお住まいの地域性などのさまざまな点を考慮の上、決定することが多いようです。
いずれにせよ、大切なワンちゃんを感染症から守るため、定期的なワクチン接種はたいへん重要です。

 

 

接種時期について

 

 

生まれたばかりの子犬ちゃんは、生後まもなく飲む母乳(初乳)中に含まれる母犬からの免疫(移行抗体)により、さまざまな病気から守られています。しかし、この移行抗体は生後数か月で消失してしまうといわれています(消失時期には個体差があります)。

抗体が消失してからは、子犬ちゃんにワクチン接種を行い、子犬ちゃん自身に新しい免疫力をつけなくてはなりませんが、ワクチン接種を行ったときに、移行抗体が子犬ちゃんの体に残っている場合には、ワクチンの効果が不十分となってしまいます。十分な効果を得るためには、母犬からの移行抗体が消失する時期に接種する必要がありますが、消失時期については、個体差が大きいため、初年度のワクチン接種は 2 回から 3 回に分けて追加接種を行います。

また、次年度以降のワクチン接種についても、継続的な追加接種により  免疫を維持できることが知られています。
ワクチン接種の時期については、ワンちゃんの健康状態や体質などが大きく関係するため、かかりつけの動物病院によくご相談の上、接種されることをお勧めいたします。

 

 

ワクチン接種時、接種後の注意点

 

 

・ワンちゃんの健康状態が良好なときに接種を受けましょう。
・病気や服用中の薬などがある場合のワクチン接種の時期については、かかりつけの先生によく相談しましょう。
・接種後、ワクチンの副反応※が出る場合があります。副反応は、接種後 24 時間以内に症状が現れることが多いので、特にこの間は注意深くワンちゃんの様子をみてあげましょう。
・ワクチン接種後はワンちゃんを興奮させないようにしてください。運動も避けるようにしてください。また接種後 1 週間ほどはシャンプーをしないようにしましょう。ワクチンを接種した日はワンちゃんの様子をよく見てあげられるよう、飼い主の時間的余裕がある日に接種を行う必要があります。
・接種後、ワンちゃんに異常を発見した場合は早急に接種した動物病院に相談をしましょう。
・接種後、 1 週間程度はワンちゃんを安静にしてストレスを避け、様子を注意深くみてあげましょう。

※ワクチン副反応の症状として次のような症状があります。
顔面の腫脹、皮膚のかゆみ、じんましん、嘔吐、下痢、発熱、元気消失、呼吸困難、虚脱

なお、即時型アレルギー反応のひとつにアナフィラキシーショックがあります。
反応が非常に重度であり、体内に抗原物質が取りこまれてから数分から数十分以内にジンマシンや呼吸困難、チアノーゼ、嘔吐、血液低下などがみられて、ショック状態に陥ることもあります。命にかかわるケースもあるため、迅速な処置が必要です。早急に動物病院さんに診てもらいましょう。

 

 

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みなさんからのコメント

Comment
アニコム獣医師 馬場
2020-05-08 11:34:21
>くれ様
予防接種の直後でそのような様子ですと、副作用が心配されます。様子がよくならないようでしたら早めに動物病院を受診されることをお勧めします。
予防接種は、これまで副作用がなかった場合でも突然出るようになることがあります。今後予防接種をする際は今回のことを必ず獣医さんに伝えるようにしましょう。
くれ
2020-05-07 22:17:02
昨日予防接種とワクチン
フィラリアの注射打って
昨夜くらいから目が変で
今は元気がないです
食欲はあります

予防接種の影響でしょうか?明日朝一で病院に行くつもりです

去年も同じ物を打って何ともなかったのですが
アニコム獣医師 馬場
2020-04-23 09:33:53
>レオン様
副反応が出やすい体質のようですね。今後も起こる可能性は十分に高いと思われます。
副反応を避けるために、抗体価の検査をして免疫力が落ちてきた時だけ接種するようにするのも1つの方法です。ワクチン接種の前に副反応予防の注射をすることもあります。
ワンちゃんの置かれた環境によっても対処方法は異なります。次回の接種時期に動物病院でよく相談することをお勧めします。
レオン
2020-04-22 14:41:25
2歳になったチワワを飼っています。先週、8種混合ワクチンを打ちました。今まで3回のワクチン接種をしましたが毎回、異変があり1回目は腫瘍になり掻きむしり出血し、すぐ病院へ。2回目も腫瘍になりすぐ病院へ。3回目は食欲はありましたが元気が無く主治医の先生に電話で相談。様子を見る様に言われました。今年もシコリが出来てます。この子の体質なのでしょうか?毎年だと心配です。何か解決策などありますでしょうか?

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