栄養性脚弱症 <鳥>

概要

Overview

多くの場合、栄養面で不足があったり、不適切である差し餌を与えられた生後2ヵ月前後の幼鳥に見られる病気です。脚のふらつきや、脚を引きずるような跛行(はこう)の症状が起こります。

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

雛の差し餌の栄養不足が原因で起こります。差し餌としてムキアワとムキ餌の混合餌および市販のアワ玉を与えている場合に多く見られるようです。これらの差し餌を湯や水にふやかす時間が長すぎて変質してしまったものを与えていたり、水分の多過ぎる差し餌を与えていたり、あるいは1ヵ月以上差し餌を続けていたりすることが原因として考えられています。
また、内部寄生虫や消化管内真菌症が原因で消化不全をおこし、その結果、栄養不良を起こすことで発症することもあります。

症状

脚に力がはいらないという症状がみられ、軽い外力が加わっただけで跛行が始まり、時間の経過とともに両足に運動障害が見られるようになります。脚が上手く使えないため、自然に翼を使って移動しようとするので、この結果、翼を傷めてしまうことも多いようです。

治療

一般的には、与えている食餌内容を正しい与え方に正すとともに、ビタミン剤やカルシウム剤などの補給を行ないます。

予防

栄養バランスの良い差し餌の給餌が大切です。また、差し餌から成鳥用の餌へ切り替えも、無理の無い範囲で早めに行うことが必要です。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
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みなさんからのコメント

Comment
ゆゆ
2024-12-24 12:58:26
2歳5ヶ月になるボリスブラウン3羽を飼っています。うち1羽が換羽中で12月21日から左足をびっこひいて歩くようになりました。それまで元気でしたが、寒い時期になると調子が悪くなることが時たまありました。
症状としては、
◯食欲は普段より劣りつつも、まあまああります。
◯体重は普段時が2.1kg→2.0kgです。
◯水分が多めの水便です。
対処方法ありましたらご助言いただけますと幸いです。
しじみ
2024-09-06 22:49:48
何度も、すみません。先程の補足になりますが
落ちてきたスズメはヒナで、ほんの少し羽や尾っぽが生えている状態でした。6月中旬まで、すりえさとワームを与え少しづつホームセンターで売っている何種類か入った殻付きの鳥のえさとワームを今は与えています。
グルグルまわって暴れるようになってから羽根が、とにかく抜けます。生え変わりなのか痒みと関係かあるのか、そちらもお聞きしたいです。よろしくお願いします。
アニコム獣医師
2024-09-10 09:17:00
>しじみ様
すずめは落下時に脳震盪を起こすことが多いです。その後に意識が戻っても、外傷や炎症が生じている場合もあり、疾病の程度によっては旋回が続いたり、通常と異なる行動をとることがあります。また、ウィルスや細菌、寄生虫感染していることも多く、原因により治療法は変わります。なお、鳥獣保護法で保護が禁止されているため、動物病院で治療を受け付けないことがあり、野生鳥獣担当機関へ連絡をお願いします。
しじみ
2024-09-10 14:10:40
お世話になります。返信ありがとうございます。
そうですね、やはり寄生虫、感染なども心配でした。落ちてきた時はカラスに襲われそうだったので一時保護しましたが時期をみて放そうとは話していたので、やはり自然界に放してあげる考えでいます。
聞いてくださり、ありがとうございました。
しじみ
2024-09-06 21:12:21
5月に落ちてきたスズメを保護しています。落ちた為に脚が変(片脚でいたりカゴの下にじっとしていたり時々、痛み?でギャーと鳴く)なのかと思ってました。それも気になっていたのですが最近、からだが痒いのかグルグルまわって暴れだしたり、とにかく痒いのか落ちつきがありません。何か対策?薬のようなものがあれば、教えていただきたいです。

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