【モロッコ大地震・リビア大洪水】現地のどうぶつたちの状況

2023.10.05

9月にアフリカ北部で相次いで発生した大規模な災害により被害を受けたどうぶつたちを支援するため、アニコムでは『モロッコ大地震・リビア大洪水におけるどうぶつ救援募金』プロジェクトを実施しています。本記事では、被災地の状況とどうぶつたちの支援活動についてお伝えします。(新しい情報が入り次第、内容を更新します)

モロッコ大地震による被害の状況

▲被災地の状況 ©L’Arche de Noé

2023年9月8日(現地時間)に北アフリカのモロッコで、マグニチュード6.8の地震が発生しました。震源地の山間部や人口約100万人の都市「マラケシュ」などを中心に家屋の崩壊などが起き、これまでに2,900人以上が死亡したと報じられています。

現地のどうぶつたちに対する支援を行っているIFAW(国際動物福祉基金)によると、モロッコ大地震による被災地の多くが、既に緊急対応が必要なフェーズから復興への取り組みが行われるフェーズに移行しています。

IFAWは現在、現地の動物福祉団体「L’Arche de Noé」に対し、どうぶつたちのフードや医薬品、獣医療を提供するための緊急支援金を支出するなどの支援を行っていて、今後も支援を継続しながら、災害に強いコミュニティーを作るために貢献していくとしています。

▲被災したどうぶつを救助する「L’Arche de Noé」 ©L’Arche de Noé

リビア大洪水による被害の状況

▲被害を受けた都市「デルナ」の航空写真。洪水による土砂が市街を覆い、海水も淀んでいる。

リビアでは、9月10日からの記録的な大雨により2つのダムが決壊。大きな洪水が同国東部の都市「デルナ」を襲いました。これにより11,300人以上の死亡が確認されている一方で、災害により通信が遮断されるなどした影響で被災地の状況は未だ把握されていません。そのため、犠牲者の数は今後2万人に達する可能性も報じられています。そのような中、現地の団体からは、被災地には鳥獣保護区も含まれ、多くのどうぶつたちも犠牲になっていることが報告されています。

IFAWは、「被災地の多くが未だに緊急の対応を必要としている」としながら、現地のどうぶつにどのような被害が及んでいるか確認するため複数の自然保護団体と連携して、状況の把握に努めているとしています。その上で今後、どうぶつのフードや獣医療を提供するための支援を行うとしています。

求められる支援

©L’Arche de Noé

今回の災害により、多くの方が命を落とし、生活にも影響が及んでいます。同じようにどうぶつたちも命を落としたり、ケガをしたりするなど大きな被害が及んでいます。洪水の起きたリビアでは、犠牲になったどうぶつたちの処理が、感染症を予防するための課題になっているとも報告されています。

深刻な被害を受けている被災地で、どうぶつたちを救おうとしている人たちがいます。

アニコムでは、今回の災害により被災したどうぶつたちと、その飼い主の皆さまを支援するため『モロッコ大地震・リビア大洪水におけるどうぶつ救援募金』を行っています。皆さまの暖かいご協力をお願いいたします。

 

▼募金はこちらから

『モロッコ大地震・リビア大洪水におけるどうぶつ救援募金』を実施します

公開日:2023.10.5