犬の偽妊娠とは?想像妊娠とは違う?症状や対策まで徹底解説!

概要

Overview

偽妊娠とは女の子の犬のホルモンの変化によって妊娠はしていないのに、乳房がはったり、乳汁がでたり、巣づくり行動を行なったりと、あたかも妊娠をしているような状態になることをいいます。生理的な現象で個体差があるため、症状がほとんどでない犬もいます。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

卵巣から分泌される女性ホルモンの変化によって偽妊娠がおこります。妊娠を維持すために多く分泌されるホルモンが、妊娠をしていなくても発情後に分泌され、このホルモンの過剰分泌の影響で犬に妊娠しているときと同じような、体の変化や行動の変化を起こします。

症状

偽妊娠の症状には個体差があります。症状が軽度の場合は、乳首が少し腫れる程度ですが、
重度の場合には乳房が膨らみ乳汁が出る場合もあります。また、食欲の低下や、巣作り行動、ぬいぐるみやおもちゃなどを赤ちゃんのように大事に扱う行動などが見られることもあります。

治療

偽妊娠は女の子の犬の生理的な現象なので、治療をしなくてもホルモンの分泌低下により数週間から約2ヶ月程度で自然に症状はなくなります。犬に食欲低下などの症状がある場合は、食べやすいものなどを与えるよう、食事を工夫しましょう。
食欲低下や精神状態の変化が激しい場合、またこのような症状を繰り返す場合は、
避妊手術を行うことで、ホルモンの影響を受けなくなり症状が出なくなります。

予防

避妊手術を行うことで、偽妊娠の症状は現れなくなります。避妊手術は全身麻酔をかけて行うため、手術の時期や麻酔のリスクなどについてはかかりつけの先生とよく相談することが重要です。

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みなさんからのコメント

Comment
かずんちゃ
2025-04-24 20:04:59
13歳のヨーキーの女の子です。3歳のシュナの女の子が生理が終わる頃に、ヨーキーちゃんが急に食欲不振になり、おもちゃを抱えてずっと寝てます。想像出産でしょうか?
アニコム獣医師
2025-04-30 09:30:06
>かずんちゃ様
わんちゃんの偽妊娠は、ホルモンの変化が主な原因であり、あまり心理的な要因は影響しません。同居しているわんちゃんの発情に影響を受け、行動や食欲が変化することはありますが、発情期ではないわんちゃんが偽妊娠を起こす可能性は低いです。13歳という年齢を考えると、病気による食欲不審の可能性もありますので、早めに主治医の先生にご相談されることをお勧め致します。
あんず
2025-04-18 20:08:56
4歳のマルチーズです。
2日前から偽妊娠の症状がみられます。
ですが、前回にはなかった、震える、抱き上げようとする際に、前脚あたりに手をかけると、全身に力が入った様に体が硬くなる気がするなどの症状があります。
どこか痛いのか心配です。
ぷるる
2025-01-21 15:44:55
7歳のキャバリア(女の子・出産歴あり)です。4か月前に保護犬を引き取りました。
毎月の様におっぱいの一部が腫れて母乳の様なものが出ています。数日したら腫れも治まり母乳も止まります。偽妊娠なのかと思いましたが、巣作り・食欲不振などはありません。
7歳ですが、避妊手術を受けた方が良いのでしょうか?
犬種特有の心臓病も今のところ症状はありませんが、心臓の雑音ありと診断されています。
アニコム獣医師
2025-01-23 08:47:22
>ぷるる様
偽妊娠では、必ずしも巣作りや食欲不振が見られるわけではありません。偽妊娠が続くと、乳腺炎を引き起こすこともあります。避妊手術をすると偽妊娠は抑えられますし、子宮蓄膿症や卵巣腫瘍といった女の子特有の疾患を予防することもできます。心雑音があっても全身麻酔が可能な場合もあるので、まずは本当に偽妊娠の状態なのかも含めてかかかりつけの先生にご相談いただくことをお勧めいたします。

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