犬パルボウイルス感染症 <犬>

概要

Overview

犬パルボウィルス感染症は激しい嘔吐や下痢を引き起こす病気です。その原因となる犬パルボウイルスは、周囲の環境中でも数ヶ月間生存するほど感染力が強く、免疫力のない子犬が感染し発症した場合に重篤となることが多いので注意が必要です。予防にはワクチンの接種が有効です。

原因

犬パルボウイルスに感染することで起こる病気です。このウイルスに感染しているワンちゃんの糞便などに含まれる犬パルボウイルスを口から摂取することで感染します。ウイルスの主な感染部位は消化器粘膜、骨髄、心筋です。

症状

◇消化器症状
犬パルボウイルスが主に小腸の粘膜に感染して破壊することで下痢や血便、嘔吐などの症状がみられます。犬パルボウイルス感染症で最もよく見られる症状です。小腸の粘膜が激しく傷つけられると、そこから腸内細菌の二次感染が起こり、敗血症や播種性血管内凝固(※)などの深刻な状態に進行することがあります。犬パルボウイルスによる消化器症状症状は非常に強く、重度の脱水や食欲不振、元気消失を伴い、死に至ることもあります。

◇白血球減少
犬パルボウイルスが骨髄に感染することで、白血球を作り出す細胞が破壊されて主に好中球やリンパ球などの白血球が減少します。白血球は免疫を担う細胞ですので、減少すると二次感染を引き起こしやすくなります。

◇心筋炎
犬パルボウイルスが心筋(心臓を拍動させる筋肉)に感染することで引き起こされ、生後2~9週齢の子犬でみられます。心筋炎を起こすと突然死をする場合があります。
 

※播種性血管内凝固:全身性の強い炎症などによって、血管内で血液が固まり血栓(凝固した血の塊)が作られる状態。DIC(Disseminated Intravascular Coagularion)とも呼ばれます。血栓が全身の細かい血管を詰まらせることでさまざまな症状が引き起こされます。

治療

犬パルボウィルスそのものを排除するような治療法はなく、症状に応じた対処療法を行います。消化器症状がある場合は脱水の改善や二次感染を防ぐことが重要で、積極的な点滴治療や抗生物質の投与が行われることが多いです。下痢をしている場合は下痢止め剤の投与、脱水時には点滴による治療などを行い、その他様々な症状に応じて抗生物質などを投与します。インターフェロンなどを使用する場合もあります。また、飼育管理を良好にし、食事療法を行い、ワンちゃん自身の免疫力を高めます。

予防

ワクチン接種で防げる病気です。ワクチン接種を受ける際には、接種時期や種類などについてかかりつけの動物病院にご相談ください。犬パルボウイルスに感染しているワンちゃんがいる場合は、感染の蔓延を防ぐために感染しているワンちゃんを隔離し、環境(ケージや食器など)の消毒を行なうことが重要です。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
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