人獣共通感染症(ズーノーシス)/フィラリア(糸状虫)症 <犬>

概要

Overview

フィラリアの成虫は犬の心臓や肺動脈内に寄生します。ミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)を含む感染犬の血を吸った蚊が再び吸血することで感染し、フィラリアが寄生することで血液の流れが妨げられるために心臓・肝臓・腎臓等に障害を起こす寄生虫症で、犬の死亡率の高い病気です。日本では2004年までに約100人のヒトの症例が報告されています。愛犬や愛猫を守るベストの対策は予防薬を投与することです。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

ミクロフィラリアをもった蚊がどうぶつの血液を吸引する際に、どうぶつの体内にミクロフィラリアが侵入し感染します。
 

症状

ヒト・・・ヒトに感染した場合、ほとんどが肺に感染し、そのために咳や血痰・呼吸困難などの症状が見られます。また、発熱や皮膚の肥厚がみられ、象のような皮膚になるなどの症状(象皮病)がみられます。

どうぶつ・・・犬では血液循環障害を起こし、運動不耐性や咳、また、肝臓の肥大・腹水・肺動脈塞栓・血色素尿や貧血・呼吸困難などの症状が見られ、慢性経過をとって死亡することもあります。 猫は主に呼吸困難・咳などの呼吸器症状を起し、突然死する場合もあります。

治療

投薬や成虫の外科的摘出、対処療法など。

予防

予防期間に予防薬を投与することで確実に予防ができます。しかし、予防薬の投与期間は蚊の発生期間が地域によって異なるため注意が必要です。また、フィラリア感染時の投薬による副作用が知られておりますので、予防薬を投与する前に、フィラリア感染の有無を検査することが重要です。フィラリア予防を始める際には、予防期間や検査などについてかかりつけの動物病院にご相談ください。また、防蚊対策を行うことも重要です。

病気のデータ

Disease data

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