ツメダニ症 <犬>

概要

Overview

ツメダニ症はイヌツメダニ(Cheyletiella yasguri)というダニの寄生によって起こる皮膚炎です。ツメダニは自然下でも生息できますが、卵、幼虫、成虫までの生涯を主に宿主の体の上で過ごします。成虫の大きさは0.4~0.5mm前後で、犬の体の上を白いツメダニが徘徊している様子を肉眼で確認できるため、別名『歩くフケ』とも呼ばれています。このツメダニ症は、軽度の痒みと大量のフケが発生します。また、犬だけではなく、ヒトを刺して皮膚炎をおこす人獣共通感染症でもあります。

 

 

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原因

【直接感染】ツメダニ症を患っているどうぶつとの接触
【間接感染】ツメダニ症を患っている動物の被毛、使用後のブラシや洋服、毛布やベッドなどの寝具との接触。ノミ・シラミ・ハエなどが運んでくることもある。
上記の接触によってツメダニが寄生することで起こります。特徴的なフケがみられますので、顕微鏡でダニの存在を確認します。
イヌツメダニはその名の通り、頭に巨大なかぎ爪を持っているのが特徴で、寄生したどうぶつの被毛に産卵します。
卵は4日ほどで孵化し、幼ダニ(1週間)⇒若ダニ(10日間)⇒成ダニ(2週間)というサイクルで成長し、再び産卵して増殖します。

症状

犬に寄生すると、主に肩、背中、腰、まれに耳のつけ根や頭などにフケが生じ、痒みや湿疹、脱毛などを伴います。成犬の場合、症状は軽度であることが多いのですが、幼齢犬では症状が重くなる傾向にあります。また、ヒトがイヌツメダニに刺されると一過性の強い痒みや丘疹、水疱などがみられます(ダニ刺咬性皮膚炎)。

治療

内服、滴下、注射などで投薬治療を行ないますが、ダニの卵には効かないので、数回の投与が必要です。また、イヌツメダニは犬の体から離れても数日は生存可能なため、再感染を防ぐために生活環境を清潔にすることが重要です。同居どうぶつがいる場合は、同時に治療を始めましょう。

予防

感染どうぶつとの接触により感染するため、接触を避け、生活環境の衛生面には充分に注意しましょう。日頃から犬の様子を観察し、フケや湿疹、異常の有無をチェックしてください。ノミマダニ予防薬の中にはツメダニにも効果が期待できるものもありますので、主治医と相談するとよいでしょう。

病気のデータ

Disease data

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