非再生性免疫介在性貧血(NRIMA) <犬>

概要

Overview

犬の非再生性免疫介在性貧血(NRIMA)は自己免疫疾患の1つと考えられており、骨髄中の赤血球の基になる細胞が障害を受けることによって重度の貧血を生じる疾患です。
非再生性免疫介在性貧血は犬の非再生性貧血の原因としては比較的多く、日本国内ではミニチュア・ダックスフンドに好発することが知られています。
 

非再生性免疫介在性貧血(NRIMA)のフローチャート

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

非再生性免疫介在性貧血の原因は骨髄中の赤血球の基になる細胞に対する免疫異常と考えられています。
 

症状

赤血球の減少によって貧血になるため、食欲の低下や、体重の減少さらに口の中の粘膜などが白っぽくみられることがあります。また疲れやすくなったり、元気がなくなるというような状態も見られます。
 

治療

ステロイドなどの免疫抑制剤や、輸血を行うことが一般的です。脾臓摘出術が非再生性免疫介在性貧血に対して効果的という報告もあります。また、これらの治療の効果によっては、再生医療を行う場合もあります。治療に反応するまでに時間がかかるため、根気よく治療を続けることが大切です。
 

予防

原因不明で発症する非再生性免疫介在性貧血は、予防の難しい病気です。 
気になる症状が現れたら早めに動物病院へ行き、治療を開始することが症状の悪化を予防することにつながります。
 

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
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みなさんからのコメント

Comment
まっちゃ
2025-09-26 10:37:40
1ヶ月ほど前から、食欲不振と嘔吐が見られ、病院にかかってところ、重度の貧血と診断されました。骨髄穿刺はしていませんが、若い赤血球が作られていないことなどから、NRIMAと言われました。
現在はステロイドを2週間投与して反応を見ていますが、今のところ赤血球数は減る一方で、ヘマトクリット値も16%まで下がってしまいました。
今できること、治療法などなんでもいいので、教えて下さい。お願いします。
アニコム獣医師
2025-09-29 10:16:48
>まっちゃ様
NRIMAの治療にてステロイド治療に反応しない場合の選択肢として、ステロイド剤の増量、免疫グロブリン製剤の使用、シクロスポリン等の免疫抑制剤の使用等が選択肢として考えられます。治療への反応を待つ間に貧血が進行する場合は支持療法として輸血を検討することもあります。また、骨髄穿刺により病態の再評価をすることも検討することがありますので担当の先生と相談されることをお勧めいたします。
まっちゃ
2025-09-29 17:24:47
ありがとうございます。
プレドニゾロンに加えて、新たな免疫抑制剤モフェチルカプセルを併用して反応を見ることになりました。
また、変化がありましたら、お知らせします。
ちょーじん
2024-09-15 06:01:12
ステロイドはプレドニンで期待したのは多飲多食の副作用の方ですね。貧血で食欲が一気に無くなったため助かりました。減薬しても特に問題はなく食欲も落ちなかったです。Hct上昇に効果があったなら逆に辞めなかったと思います。
非再生性なのでRETICもかなり気にしてました。標準値が10~110と幅広いですが、高貧血時は本来急上昇しなくてはいけないそうです。コチラもチニック始めてから安定したように思います。
みの
2024-07-14 10:37:59
ダックスとシーズーのmixオス11歳
24年4月に非再生貧血と診断。HCT16%
投薬開始したが数値変わらず6月一回輸血23%まで回復。2週間後12%まで戻りました。それから投薬継続し6/22、12%から3週間後6%に下がってました。
昨日先生ともお話して、薬を減らしていくことにしました。食欲はまだあるので何かいい食事があれば教えて下さい。

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