犬が独りで過ごすことに慣れていなかったり、 一人でのお留守番に不安感を持っていたりするとお留守番できないことがあります。ところが、「ウチの子はお留守番ができないから、ずっと傍にいなくてはいけない」という気持ちが、余計にお留守番ができない状態にさせることが多いようです。どのようにしたら、解決ができるのでしょうか?
解決のポイント
1.犬に「お留守番が特別なことではなく、日常の当たり前のひと時である」ということを教えるためには、お留守番をさせる時に飼い主さんが犬に特別な行動をとらないことが大切です。また、不安感や寂しさを感じさせないような工夫をしてあげましょう。
(1)飼い主さんが出掛ける時、犬に「行ってくるね」などと声を掛けないようにしましょう。また、飼い主さんが帰宅された時も、犬最優先で声を掛けないようにしましょう。飼い主さんの帰宅が嬉しくて騒いでいる犬に声を掛けてしまうと、「騒げば相手をしてもらえる」と思わせてしまうことになります。帰宅後、しばらくして犬が落ち着いたら、「ただいま」と声をかけましょう。
(2)飼い主さんが外出してしまうのではないかと犬に思わせてしまう一連の行動を日常生活の中でも行ってみましょう。例としては、車の鍵を持ってリビングでくつろぐ、かばんを持ったままテレビを見るなどが挙げられます。 人がいる時と同じような状況を保ってあげるため、飼い主さんの留守中も小さな音でラジオやテレビなどをつけたままにするとよいでしょう。また、小さな明かりを付けることもよいかと思います。
(3)お留守番をさせる前に犬を連れて長めの散歩に出たりするなどのコミュニケーションを十分にとることで、犬に満足感のある疲れを感じさせてあげましょう。
(4)夢中になって遊べるようなオモチャを与えてから外出しましょう。なお、オモチャを与える際には、飲み込んだり、食べてしまう危険性のないものを選びましょう。
2.犬が一人でいることに少しずつ慣らす練習をしていきましょう。
犬に飼い主様に構ってもらうのが当たり前だと思わせないようにすること、 出かけても必ず飼い主様は戻ってくると犬に安心感を持たせることなどがポイントです。
(1)犬に「一人でいることが特別ではない」と感じさせてあげるためには、ケージやサークルなどの限られたスペースで過ごす習慣を付けるとよいでしょう。これらのスペースが心地良い場所だと犬に感じさせてあげるためには、ケージやサークルなどに入ればオヤツなどのご褒美が与える、あるいは飼い主様に褒められた後やお食事やお散歩など、犬の大好きなことを済ませた後にケージやサークルなどに入れるようにしてあげましょう。外に出たいと吠えたりすることがあるかもしれませんが飼い主様は 知らん顔をして、犬に声もかけず、できるだけ構わないようにしましょう。
(2)犬が飼い主様の後追いをしようとしたら、「オスワリ」、「マテ」などで犬を制止して頂き、その後、「ヨシ」と声を掛けることで後追いをすることへの許可を出してあげましょう。
(3)まず、お部屋などで犬がひとりで過ごす練習から始めるとよいでしょう。時間は、飼い主様が戻った時にお利口さんでいられるくらいの、ほんの数分から始めます。お利口にしていられたら褒めてあげましょう。
(4)次に、実際にお留守番の練習です。こちらもほんの数分、飼い主様が玄関から出るくらいの距離からスタートです。飼い主様が戻った時に犬がお利口にしていられたら褒めてあげましょう。
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ここ最近なのですが
15時〜0時まで(遅い時だと)までお留守番
なのですが、最近自動の餌やり器を置いて
ちゃんと決まった時間にご飯は食べてるのでそこは心配ないのですがその後から遠吠えを
するようになりました。
今まではほとんど吠える犬ではなかったのに
本当に急に吠える...では無く遠吠えをするようになりました。
まずは一人になることに慣れる必要があるので日常的に練習をしていきましょう。飼い主様が在宅時でも別部屋やケージなどにいれ、ワンちゃんが一人で過ごす時間を作ります。最初は短い時間で行い、様子を見て、日々少しずつ時間を伸ばしていきます。吠えていないときに出し、その後は普段通り過ごしましょう。ワンちゃんの不安感を、「今は一人でも戻ってくるから大丈夫だ」という安心感に変えていきましょう。
お辛い状況ですね。飼い主様に直接お伝えしても解決が難しい場合は、お住まいの地域の自治体にご相談されるのがよろしいかと思います。ご検討ください。