うさぎの蟯虫症ってどんな病気?症状は?予防法はある?

概要

Overview

ウサギ蟯虫はうさぎの盲腸と結腸に寄生する蟯虫です。オスが5mmほど、メスが8~11mmほどの小さな虫ですが肉眼でも見ることができ、肛門の周りや便に付着した状態でみられる事があります。

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
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原因

この病気はウサギ蟯虫(学名:Passalurus ambiguus)という線虫によって起こります。この寄生虫はうさぎの肛門まで出てきて、肛門の周囲の皮膚に産卵を行うという特殊な産卵法をとります。その後、排泄時に虫卵が便の表面に付着し、他のうさぎの感染源になります。また自分の肛門周囲に付着した虫卵をなめ取ることによって、再び感染を受けることになります。なお、産卵を終えた蟯虫は死亡し肛門から排泄されます。

症状

ウサギ蟯虫に感染していても、うさぎは無症状の場合がほとんどですが、大量の虫体が寄生した場合には、虫卵が便表面に付着するので、飼い主さんが不快感を覚える場合があります。また、成長期においては体重の増加が遅れることがあり、また毛艶が悪くなるという例も報告されていますが、この原因は、ウサギ蟯虫の寄生により腸内細菌のバランスが変化するためだともいわれています。
うさぎが他の病気にかかっている場合や免疫力が低下した時に、ウサギ蟯虫の寄生数が多くなるという報告もあり、この場合には下痢をする事があります。

治療

パモ酸ピランテルなどの線虫駆虫薬を投与します。ただし、「成虫が産卵し、虫卵から幼虫がかえり感染するまでが数時間」であるため、駆虫を繰り返すタイミングが検討されています。

予防

うさぎ同士の感染は、便に含まれる虫卵を摂取することによるので、排泄物の処理や環境の衛生管理を徹底するようにします。また虫卵は熱に弱いため、うさぎの衛生管理には、熱湯消毒を有効に活用するとよいでしょう。また、上記のような症状がみられる場合は、受診、検査を行うことをお勧めします。

病気のデータ

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