概要
Overview脳や脊髄を保護している髄膜は、外側から深部に向かって硬膜、クモ膜、軟膜で構成されています。この髄膜から発生する腫瘍のことを髄膜腫といい、犬の脳腫瘍では多く見られるタイプです。良性であることが多いのですが、悪性の場合もあります。
特別な好発部はなく、腫瘍は正常な髄膜と連続して発生しますが、脳室内に発生することもあります。多くは脳組織を圧迫するタイプですが、まれに脳組織へ浸み込むように広がるもの(浸潤)もあります。
中齢から老齢の犬で多く見られ、性差による発生の違いはありません。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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症状
脳に発生した場合には正常な脳細胞を圧迫し、痙攣(けいれん)発作など、さまざまな症状を起こします。腫瘍のできる場所によって、食欲低下、嘔吐、痛みによる吠え、頭を振るなどの症状が起こりますが、痙攣発作が最も多く見られる症状です。その他、「歩き方がおかしい」、「性格の変化や行動パターンの変化」などが見られることもあります。
治療
外科手術と放射線の組み合わせが、最も効果的だとされていますが、年齢的に、あるいは腫瘍の部位や状態によって手術が困難だと判断された場合などには、内科治療として薬で痙攣発作などの症状をコントロールします。発作を起こす場合は抗てんかん薬の投与や意識が低下している場合は脳内の圧力を下げる薬を投与することもあります。
予防
髄膜腫は比較的成長が遅いといわれています。病気の多くは症状が出現して発見されますが、あきらかな痙攣発作などが出ていない状態でも、気がつかないうちに病気が進行していることもあります。行動などにいつもと異なる様子が見られるときは、早めに病院を受診しましょう。
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チワワの男の子14歳の飼い主です。
6月より痙攣発作が出始め昨日(7/28)大学病院でMRIとCT検査をしていただきました。結果は『髄膜腫』でした。
放射線治療を考えているのですが経験された飼い主様のご意見を聞きたいです。
宜しくお願いします。