猫は犬ほど、品種によって大きさや見た目など違いがないようにも思えますが、よく見てみると猫も品種ごとに姿かたちや特徴は違うもの。お気に入りの品種や毛色があるという猫好きさんもいるのではないでしょうか。そこで、アニコム損害保険株式会社が発表している猫の品種ランキングTOP20【2021年最新版】をもとに、代表的な猫の種類を20種一挙ご紹介します。 品種ごとの歴史や特徴、性格など、それぞれの魅力をお伝えします。お気に入りの猫種がいる人も、いない人も必見です。

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猫の品種ランキング【2021年最新版】

アニコム損害保険株式会社が発表しているランキング(全年齢)は以下の通りです。

順位
品種
頭数
割合(%)
1スコティッシュ・フォールド9,10417.6
2マンチカン5,94011.5
3混血猫5,32110.3
4アメリカン・ショートヘア4,3408.4
5ノルウェージャン・フォレスト・キャット3,4796.7
6ブリティッシュ・ショートヘア3,1006.0
7ラグドール3,0795.9
8ミヌエット2,2044.2
9ベンガル1,9083.7
10サイベリアン1,7883.4
11メイン・クーン1,6753.2
12ロシアンブルー1,6383.2
13ラガマフィン1,2422.4
14エキゾチック・ショートヘア1,1282.2
15ペルシャ(チンチラ)8071.6
16ソマリ6151.2
17ペルシャ5911.1
18アメリカン・カール5281.0
19エキゾチック3830.7
20日本猫3310.6

※全年齢:2020年2月1日~2021年1月31日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始した猫51,874頭(性別不明含む、全年齢)において、各品種の頭数と全体に占める割合を示しています。

猫の品種って?

猫種登録団体によって、猫の品種に対する考え方は異なります。団体によっては毎年、新しい品種が追加されているので、猫の品種数を断定的に言うことができないのが現状です。

今回は、アニコムのランキングをもとに代表的な猫の種類を20種、一挙ご紹介します。

第1位 スコティッシュ・フォールド

スコティッシュ・フォールド
折れ耳が特徴的なスコティッシュ・フォールド。耳が折れる確率は30%程度と言われていて、立ち耳のタイプもいます。被毛に関しても、長毛と短毛の2タイプいますが、この第2位は短毛のタイプのスコティッシュ・フォールドです。

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第2位  マンチカン

マンチカン
何と言っても短い足が特徴的なマンチカン。足の長さは、大人になってもわずか10センチほどしかありません。でも実は、短い足だけでなく、長い足、中間の中足タイプの3タイプが存在しています。

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第3位 混血猫

混血猫
「混血猫」はその名の通り、2種類以上の猫同士から生まれた純血種以外の猫のことを言い、「純血種の猫同士をかけあわせて生まれた猫」と「もともと日本にいる猫から生まれた雑種猫」の2パターンがあります。後者の「雑種猫」は、一般社団法人 ペットフード協会「令和元年 全国犬猫飼育実態調査」によると日本で飼育されている猫の75%を占めていると言われています。

雑種猫はペットショップやブリーダーさんから購入することは基本的にないため、捨て猫や野良猫、保護猫から飼い猫になることがほとんどです。雑種猫の数だけ出会いのストーリーがありそうです。

身体も丈夫であるということも混血猫ならではの魅力です。アニコムの「家庭どうぶつ白書2017」によると、混血猫の平均寿命は14.3歳となっており、他の品種に比べて長いこともわかっています。

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家庭どうぶつ白書2017|アニコム損害保険HP

第4位 アメリカン・ショートヘア

アメリカン・ショートヘア
根強い人気猫類と言えるアメリカン・ショートヘア、通称「アメショ」。シルバーとブラックの縞模様が代表的ですが、実は毛色バリエーションが多く、80パターン以上あると言われています。性格は明るく好奇心旺盛な子が多く、ネズミを捕っていた習性から運動量も多い種類です。

また、一般社団法人 ペットフード協会「令和元年 全国犬猫飼育実態調査」によると、日本で飼育されている純血種の猫の中ではアメリカン・ショートヘアの頭数が一番多いことがわかっています。

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第5位  ノルウェージャン・フォレスト・キャット

ノルウェージャン・フォレスト・キャット
ふわっふわの毛並みと大きな身体が特徴的なノルウェージャン・フォレスト・キャット。その名の通り、ノルウェー出身で、森林地帯に生息していた猫です。厳しい寒さに適応するために、厚くて水をはじく、ふわふわの被毛へと進化していったようです。

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第6位  ブリティッシュ・ショートヘア

ブリティッシュ・ショートヘア
イギリスを代表する猫の種類、ブリティッシュ・ショートヘア。不思議の国のアリスに登場するチェシャ猫のモデルとなった猫種です。落ち着いた性格に体もどっしりとしていることが特徴です。ブルーが代表カラーで、別名「ブリティッシュ・ブルー」とも呼ばれていますが、今ではあらゆる毛色と柄のパターンも存在しています。穏やかで賢い性格の持ち主です。

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第7位  ラグドール

ラグドール
ラグドールは「ぬいぐるみ」という意味があり、抱っこされることが大好きでおっとりとした性格の子が多いと言われている種類の猫です。大型種ならではの特徴で、4年ほどかけてゆっくり成長します。ふわふわの長毛と薄いブルーの瞳を持っています。とても穏やかで、ちょっぴり鈍感な一面もあると言われています。

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第8位 ミヌエット

ミヌエットの画像

ミヌエットは、猫の王様といわれるペルシャ系の猫(ペルシャチンチラペルシャヒマラヤンエキゾチックショートヘア)と、足が短いことで知られるマンチカンのハイブリッド。1990年代に誕生した新しい種類の猫で、日本ではまだ珍しい猫です。以前は「ナポレオン」と呼ばれていましたが、2015年に名称が変更されミヌエットになりました。

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第9位 ベンガル

ベンガル
ヒョウ柄の美しい被毛が特徴的なベンガル。ヒョウ柄でワイルドな見た目とは裏腹に人懐こい性格の持ち主です。運動量が非常に多く、遊ぶことが大好きです。十分な飼育スペースを確保する必要があり、キャットタワーを置くなど上下運動ができるようにしてあげることも必要です。また、猫としては珍しく、水を好む習性があります。

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第10位 サイベリアン

サイベリアン・フォレスト・キャットの画像


サイベリアン=シベリアの意味で、その名の通りロシア原産の猫です。極寒のシベリアで育ってきただけあって、豊かな被毛が特徴的です。成長の速度が非常に遅く、成猫になるまでに5年もの歳月を要するとされています。

また、犬のような性格をしていると言われ、温和であることも特徴です。猫には珍しく、水を嫌がらない子が多いようです。

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第11位 メイン・クーン

メイン・クーン
純血種の中でも最大の大型種で、「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」とも言われているメイン・クーン。その名の通り、大きさが最大の特徴と言えるでしょう。2017年時点でのギネス記録によると、世界最大の猫として認定されたのも、イギリスにいる「ルド」という名前のメイン・クーンでした。性格は大らかで、環境への順応力も優れていて飼いやすい猫種です。

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第12位  ロシアンブルー

ロシアンブルー
アッシュブルーの毛色とグリーンの瞳が美しいロシアンブルー。ほっそりとしなやかな身体を持ち、その見た目からはクールな印象もありますが、実は「犬のような性格」と言われる、ギャップの持ち主です。口角があがっていて、まるで微笑んでいるような口元は「ロシアンスマイル」と言われ、とても魅力的な表情です。

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第13位 ラガマフィン

ラガマフィン
大きな体で、おっとりとした性格のラガマフィン。ラグドールが祖先で、ペルシャやヒマラヤンなどの猫と掛け合わせて作られ、新種としてCFA(※)で認められた比較的新しい種類の猫です。ラグドールの特徴を受け継ぎつつ、より多彩なカラーバリエーションを持っています。

※CFA:THE CAT FANCIERS’ ASSOCIATION, INC
世界最大の愛猫協会。純血種猫の審査・血糖登録書の発行を行っている。

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第14位 エキゾチック・ショートヘア

エキゾチック・ショートヘア
真ん丸お目目と鼻が短くちょっとつぶれているように見える愛嬌抜群の顔立ちのエキゾチック・ショートヘア。ペルシャを祖先に持ち、ペルシャ猫が短毛になった猫です。とてもなめらかな被毛を持ち、ペルシャほど毛がもつれないのでお手入れは少し楽だと言えそうです。

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第15位 ペルシャ(チンチラ)

ペルシャ(チンチラ)
ペルシャ(チンチラ)とは、ペルシャという品種の中の、チンチラシルバーまたはチンチラゴールデン、シェーテッドシルバー、シェーテッドゴールデンといった特定の毛色の猫のことを言います。長い歴史を持つ猫種で、世界初のキャットショーにも出場しています。ふわふわで、鼻ペチャで愛嬌のある顔立ちが特徴です。

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第16位 ソマリ

ソマリ
アビシニアンの長毛種であるソマリ。アビシニアンから、ときどき生まれていた長毛タイプが猫種として認められた経緯があり、「ロングヘア・アビシニアン」とも呼ばれています。アビシニアンと同様、少し繊細なところもありますが、穏やかで人懐こい性格と鈴のような可愛らしい鳴き声が特徴です。

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第17位 ペルシャ

ペルシャ
1871年にイギリスで開かれた世界初のキャットショーにも出場していた、長い歴史を持つ猫種です。丸みのある体格と、豊かな毛色が美しい猫種です。美しい被毛を保つためにも毎日のブラッシングは欠かせません。

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第18位 アメリカン・カール

アメリカン・カール
何と言っても、くるんとカールしたお耳が特徴のアメリカン・カール。優性遺伝により、全ての猫ではなく50%の確率でくるんとカールすると言われています。生まれたばかりの子猫はみんな立ち耳で、大体生後4ヶ月頃にカール具合がほぼ確定されるようです。

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第19位 エキゾチック

エキゾチック・ショートヘア
真ん丸お目目と鼻が短くちょっとつぶれているように見える愛嬌抜群の顔立ちのエキゾチック。ペルシャを祖先に持ち、ペルシャ猫が短毛になった猫です。とてもなめらかな被毛を持ち、ペルシャほど毛がもつれないのでお手入れは少し楽だと言えそうです。

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第20位  日本猫

日本猫
昔から日本で暮らす雑種猫の総称を「日本猫」と言います。血統として認められている訳ではなく、あくまで総称となっていますが、唯一、日本猫の品種として認められた種類が「 ジャパニーズ・ボブテイル」です。しっぽが短く、くるん、と丸まっているように見えることが最大の特徴です。

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「ジャパニーズ・ボブテイル」に限らず、いわゆる日本猫と言われる猫も多くいますが、純粋に日本猫だけの掛け合わせの猫はだいぶ減ってきているようです。そもそも、猫は野良猫や保護猫などといった経緯で飼い猫になるケースが多いため、その発生元がわかりづらく、ハッキリとした定義分けは難しいとが言えそうです。

日本猫の代表的な毛色、柄は以下の通りです。
・キジトラ猫
・サバトラ猫
・茶トラ猫
・黒猫
・白猫
・グレー猫
・三毛猫
・サビ猫

まとめ

ここで紹介したのはほんの一例ですが、品種によって姿かたちがさまざまなように、魅力もさまざまです。品種ごとで飼いやすさ、なりやすい病気などの傾向も変わってくるので、一緒に暮らしたいと思っている猫種があれば、特徴などをしっかり理解した上で迎えてあげられるといいですね。

病気やケガをする前に…

新しく猫を迎えたときは、いざというときの備えについても考えておきたいもの。病気やケガは、いつわが子の身にふりかかるかわかりません。万が一、病気になってしまったり、ケガをしてしまっても、納得のいく治療をしてあげるために、ペット保険への加入を検討してみるのもよいかもしれません。

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家庭どうぶつ白書2017|アニコム損害保険HP
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ライター

猫百科編集部

猫百科編集部

獣医師を含む猫の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、猫の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、猫との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。