ボルゾイはスラリと長い四肢、小さくシュッとした顔立ちがかっこいい犬種です。その美しい佇まいから品のある優雅な印象を受けますが、走るのがとても速くてオオカミ狩りをしていた歴史があります。ボルゾイの性格や魅力、気を付けるべきことを解説します。

ボルゾイってどんな犬種?

ボルゾイ

ボルゾイは「サイトハウンド」と呼ばれる、目で獲物を見つけ追跡することが得意な猟犬です。時速およそ50kmで走ることができるボルゾイは、その足の速さからロシア語で「俊敏」を意味する名前が付けられました。

スラリと長い四肢、小さくシュッとした顔立ちは、サイトハウンドとして広い視野を持ち速く走ることに特化している姿といえるでしょう。

歴史

ボルゾイは中世のロシアで誕生した犬種です。

数百年の長い歴史の中、貴族に飼われロシアの歴史と文化に深く関わってきました。

13世紀頃のボルゾイは今ほど大きくはなく、野ウサギなどの小型の動物を追う猟犬として活躍していました。しかし、貴族たちは大型の獲物を狙うようになり、それにあわせて改良が進みロシアン・シープドッグなどとかけあわせて、今のような大きな体になったとされています。

15〜16世紀になるとオオカミ狩りが盛んになり、狩りの方法も2〜3頭のチームで追って咬み付いて捕らえたり、アメリカンフォックス・ハウンドと連携して狩りをしていました。

1892年にはアメリカのケンネルクラブに登録され、1914年にはイギリスでも正式に登録がされました。しかし、実はこの時はまだボルゾイの名前ではなく「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれていて、1936年に現在の「ボルゾイ」に改名されました。

サイズ

ボルゾイは大型犬に分類される犬種です。

体高は69〜76cmで、後足で立ち上がると大人の男性の肩に前足がかかるほどの大きさです。そして体重は27〜32kgになります。

性格は?

ボルゾイ

歴史的背景を見ると、強そうな印象をうけるかもしれませんが、普段はとても落ち着いていて優しい性格をしています。歩く姿は、馬のように優雅で美しいです。

運動量はかなり必要ですので毎日の散歩はもちろん、ドッグランなどで走らせてあげることも大切です。

前述したように、サイトハウンドの気質をもつ犬種です。獲物を見つけて瞬時に興奮してコントロールが効かないなどといったことがないように、いつでも飼い主の指示を聞くよう子犬の頃から十分なしつけが必要です。

被毛・毛色について

ボルゾイの被毛は長く柔らかく、ウェーブまたは巻毛になっています。特に、胸の毛は長く前足と尻尾には飾り毛があり、優雅さを際立てています。

長い毛は絡まりやすいので、きれいな被毛を保つためにも、こまめにブラッシングをするようにしましょう。お散歩では洋服を着せたり、食事の際にはスヌードをするなどしておしゃれを楽しみつつ汚れ対策をするのもおすすめです。

毛色は、ブルー、チョコレート以外のすべての色の組み合わせが認められています。

寿命はどれくらい?

アニコムの「家庭どうぶつ白書2019」によると、大型犬の平均寿命は11.1歳です。

犬の寿命は体の大きさによって変わり、小型犬に比べ大型犬のほうが寿命は短いです。

これは、心臓の大きさが大型犬も小型犬もほぼ同じ大きさのため、小型犬のほうが心臓にかかる負担が少ないからだといわれています。

しかし、ここ数年でフードも色々なものが出ていますし、医療も進んでいるので、寿命はあくまでも目安とし、飼育環境や運動などに気を使って、少しでもわが子と長い時間を過ごせるといいですよね。

ボルゾイの気を付けたい病気

ボルゾイは「胃拡張(胃拡張胃捻転)」「甲状腺機能低下症」「外耳炎」を引き起こしやすいです。

「胃拡張(胃拡張胃捻転)」とは、胃が拡張し、ねじれ(捻転)を起こすことで、胃や周囲の血流が遮断され、急激にショック状態に陥ります。発生後数時間で死に至ることも多くあり、緊急性が高い病気です。食べた直後に運動することで起きやすいとされていますので、食後すぐの散歩や運動は控えるようにしましょう。食事の回数も、1日3回~5回など細かく分けて与えることも予防につながります。

また、暑さや寒さにとても弱いです。冷暖房を利用して、温度管理は徹底するようにしましょう。

【関連リンク】
胃拡張(胃拡張胃捻転) <犬>|みんなのどうぶつ病気大百科
甲状腺機能低下症 <犬>|みんなのどうぶつ病気大百科
外耳炎 <犬>|みんなのどうぶつ病気大百科

まとめ

ボルゾイは落ち着いた優雅な一面と、鋭い観察眼、俊足を持ちオオカミをも追う勇敢な一面を持ち合わせた犬種です。

子犬の頃からしつけをし、その能力を活かしてドッグスポーツに挑戦するのもおすすめです。ボルゾイの特徴を理解して、迎えるようにしてくださいね。

ライター

犬百科編集部

犬百科編集部

犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、犬の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。