概要
Overview脱毛や色素沈着がみられる病気です。比較的若い、未去勢の男の子の犬に多く発症する傾向があります。ポメラニアンに多発するためポメラニアン脱毛症とも呼ばれますが、その他にもシベリアン・ハスキー、サモエド、パピヨン、シェットランド・シープドッグなど、多くの犬種でみられます。クッシング症候群に症状が似ているところから、偽クッシング症候群とも呼ばれます。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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原因
現在のところ原因は不明ですが、遺伝的な要因、内分泌ホルモン異常(成長ホルモン、性ホルモンまたは甲状腺ホルモン)やストレスなど様々な要因が考えられ、研究が進められています。
症状
左右対称の脱毛が1歳から4歳くらいで認められることが多く、毛つやの低下、乾燥、色素沈着、さらには皮下脂肪の増加を伴い皮膚が薄くなったり、張り感の低下がみられたりする場合もあります。皮膚以外の全身的な代謝異常を伴わないことも特徴です。
治療
未去勢の犬に対しては、去勢手術をすることで症状が好転したり、消失したりする場合があります。しかしながら、好転がみられなかったり、去勢手術後数ヶ月あるいは数年後に再び脱毛が始まる場合もあります。内科学的療法として、毛の再生周期を整える働きのある薬やホルモン剤が有効なこともあります。治療効果が発揮されるまでの期間は個体差がありますが、途中で投薬を休んでしまうと、治まっていた症状が再燃する危険性があるため、根気強く治療を継続していくことが大切です。
予防
原因不明の病気であるため予防をすることは難しいのですが、普段から皮膚の様子を見てあげることで、早期発見につながります。症状が軽度であれば、治療に要する時間が短くてすむこともあります。変化に気づいたら、かかりつけの動物病院さんに相談をしましょう。
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対策はどのようにしていますでしょうか?
年を取ってからの脱毛の原因としてアロペシア✕のほかに、皮膚炎、腫瘍、内分泌疾患など様々な原因があります。原因に応じた治療を行うことで良化する可能性がございますので、一度かかりつけの先生を受診されることをお勧めいたします。