概要
Overview耳や鼻の先端部などの皮膚や口腔の粘膜、膀胱や陰部の粘膜等に発生する悪性腫瘍で、しこりとしてではなく潰瘍やただれとして現れるため、傷や皮膚病と間違われることのある病気です。

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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原因
発生の原因は、はっきりとわかっていません。
症状
扁平上皮癌が体表や口腔の粘膜に発生した場合には、脱毛がみられ皮膚のただれや潰瘍がおこります。細菌の二次感染により痒みが生じ、犬が病変部を掻くため皮膚病の症状に似ています。また膀胱の粘膜に発生した場合には、頻尿や血尿などの症状が現れ、膀胱炎に近い症状がみられます。
治療
一般的に外科的治療となり、正常組織を含めた病変部の切除を行います。鼻など広範囲な切除が出来ない部位に腫瘍が発生した場合、外科的治療が困難なため、化学療法を行うことが多いです。しかし、このような場合、再発が起こりやすくリンパ節や肺への転移が見られることもあります。
予防
発症原因がはっきりわからないので、発症自体を予防することは難しいです。しかしながら、早期発見により、早期治療が可能になりますので、定期的に検診を行うことや、日頃から犬の体をこまめに触ることを心がけ、口の中などもよく観察することが重要です。上記のような症状がみられた場合は、早めに動物病院にご相談ください。
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今年4月頃左前足に発症した扁平上皮癌は7/2に小指付け根切断、中指第一関節切断手術した後 左足中指に転移。治療は消毒 薬、の包帯替え現在体重も減り寝てる事多く抱っこ状態の毎日です。
今後 どんな経過になりか 癌の進行段階を教えて下さい。
扁平上皮癌は、局所浸潤性が強く足先の病変は徐々に大きくなっていく可能性が高いです。また、肺などへの転移もあり、肺浸潤があった場合呼吸困難などの症状が出る可能性がございます。また、腫瘍が大きくなるにつれ、体がやせてきたり、血栓症を起こしやすくなったりなど癌性悪液質と呼ばれる状態になっていくことも多いです。症状に合わせた緩和的治療をかかりつけの先生に相談しながら選択してあげてください。