骨折 <犬>

概要

Overview

骨折とは骨の外傷のことで、外からの力により骨の連絡が一部または全部絶たれている状態をいいます。犬の骨折は、多くの場合 1 歳以下の四肢での発症で、抱っこや高いところからの落下事故等によって引き起こされます。特に骨が細い犬種である、トイプードル、チワワなどの犬種は注意が必要です。

骨折の診療フローチャート

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原因

犬の骨折原因として最も多いのは、 1 歳以下のまだ行動が落ち着かない時期に、抱っこや机など高いところからの落下事故等によって引き起こされます。また、その他の年齢では、お散歩時にリードを離してしまったり、外れてしまった場合などの交通事故も発症の原因となります。また、発症はまれですが、骨の腫瘍やホルモン疾患、栄養の偏りなどで、骨がもろくなり骨折することがあります。

症状

一般的に骨折部位は次第に腫れ、熱感をもち、痛みを伴います。また、骨折の場所によって、症状は様々です。四肢の骨折では、肢を床に着けずに歩く症状、腰部にある骨盤を骨折した場合には、排尿や排便が困難な症状、顎の骨折では摂食障害(食べることが困難な状態)などが見られます。交通事故や落下事故では、骨折のみならず内臓や頭部にも損傷を受けていることがあり、その場合、損傷を受けている部位によって様々な症状が起こります。

治療

骨折の治療法は骨折の状態や部位、犬の年齢などによって選択されます。基本的には手術を行う外科的治療と、手術を行わずにギブス固定や運動制限のみを行う方法があります。外科的治療では手術により、ピンやプレートなどの固定具を使い、骨折部位を整復し、術後骨折部位の骨がくっつくまで安静と、運動制限が必要となります。

予防

交通事故や落下事故を防ぐことが重要です。室内においても、落下事故等が起こらないような環境づくりを心がけ、お散歩時は犬にリードをつけ、リードが外れないよう、サイズなどに気をつけましょう。また、仔犬の時期の食事は栄養バランスの調った食事を与え、骨が健全に発育するようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

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みなさんからのコメント

Comment
まり
2024-02-24 18:31:06
極小体重1キロのプードルもうじき7歳頃♀
柴犬が一度顔を噛み、下顎骨折しました。
その日の夜に緊急手術でワイヤーで患部を止め1ヶ月半程口輪生活をするとのこと。
完治する可能性を知りたいです。
獣医師には骨がくっつかない事もあると言われております。
アニコム獣医師
2024-02-28 09:27:24
>まり様
下顎骨折の予後は元々の骨の厚さや歯周病・感染の有無、骨の折れ方などによっても異なります。実際にわんちゃんを診察しているわけではないため、完治の可能性については判断いたしかねます。正確な評価については骨の状態を把握していらっしゃる主治医様によくご確認ください。
まり
2024-02-29 11:11:50
ありがとうございました。
タイガー
2023-12-08 19:10:27
イタグレの骨折は、1歳すぎると、骨折しにくくなりますか?
アニコム獣医師
2023-12-13 09:30:13
>タイガー様
一般に成犬になると、子犬の時期よりも骨折をしにくい傾向がありますが、イタリアングレーハウンドさんは手足が細長いため他犬種と比べると骨折しやすい傾向があります。室内は滑りにくい床材を選んだり、落下事故対策などを意識していただくことをお勧めします。

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