犬の腸重積(ちょうじゅうせき)ってどんな病気?原因は?症状は?

概要

Overview

腸管の一部が腸管の中に入り込んでしまい、抜けなくなる状態をいいます。腸閉塞を併発するため、重篤な病気のひとつです。猫よりも犬で多くみられ、特に1歳未満の幼犬に起こりやすいといわれています。

腸重積(犬)フローチャート

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原因

腸重積が発生する原因として、腸管内の異物(特にストッキングやひも状異物)、寄生虫、腫瘍などが原因になります。また、パルボウイルスやその他の感染症により激しい下痢が起こった場合などにも起こることもあります。

症状

嘔吐や元気消失、食欲不振、腹痛、お腹が膨れる症状などがみられ、重篤な場合にはショック症状を引き起こすことがあります。

治療

重積を整復する手術を行いますが、腸管のダメージが重度な場合には、その部分を切除することがあります。手術前には脱水を改善するために輸液を行い、ショック状態の場合にはステロイド剤の使用などの抗ショック療法も必要になります。

予防

ワクチン接種を行うことにより感染症を予防し、また寄生虫の定期的な検査や駆除を行います。異物を口にする癖がある犬の場合には、誤食の可能性があるものを犬の行動範囲には置かないよう気をつけましょう。

病気のデータ

Disease data

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