ノミ・マダニって何で駆虫が必要なの?
ノミ・マダニは犬や猫に寄生し、かゆみや皮膚炎を起こすだけでなく様々な病原体を媒介する場合があります。このため、定期的な予防と駆除が重要となります。子犬や子猫に多数のノミやマダニが寄生をすると、貧血を起こすこともあります。
ノミ
ノミは黒ゴマほどの大きさの昆虫で、 6 本足ですばしっこく逃げ回ります。
ノミのバネのような足は、ノミの身体の 150 倍もの高さを跳ぶことができます。ノミは幼虫のうちは血を吸うことはありませんが、大人になってから卵を産む栄養をつけるために哺乳類に寄生して血を吸うのです。
ノミのライフサイクル
病害
かゆみや皮膚炎を起こします。さらに、ノミが吸血する際に注入する物質に対してアレルギー症状(ノミアレルギー)を起こすことがあり、少数の寄生であっても症状が重篤となる場合もあります。
また、「瓜実条虫症」や「猫ひっかき病」といったさまざまな病原体を媒介することが知られています。
予防と駆除
ノミの予防を定期的に行いましょう。また、すでに犬や猫にノミが寄生している場合は駆除のためにノミの駆除薬を投与します。その際には、周囲の環境中にノミの卵や幼虫などがいる可能性があるので、同時に環境の清浄を行なうことが重要です。
ノミ予防・駆除をする際には、現在様々な予防・駆除薬がありますので、種類や方法、時期などについてかかりつけの動物病院にご相談ください。
なお、「瓜実条虫」などの病原体を持ったノミを指でつぶしてしまうと中にいる寄生虫が出てきてしまうため、つぶさずに洗剤などを溶かした容器に入れて処理しましょう。また、ノミが発見できない場合でも、犬や猫の背中-腰部付近に細かい黒い粒を見つけたらたいていはノミの糞です。黒い粒をティッシュペーパーにのせ、水分を含ませて赤く血液がにじんだようになった場合は、ノミが寄生している可能性が高いといえます。
マダニ
8 本足で活動するダニはクモの仲間ですが、ダニの中で犬や猫に寄生して血を吸うのは土のあるところに生息するマダニです。マダニは山や森、お散歩コースの公園や河川敷の草むらに潜み、そばを通りがかった犬に飛び移って寄生する機会をうかがっています。マダニ独特の感覚器官で動物の体温やニオイ、振動、二酸化炭素などを感知するのです。
マダニは成長する為の栄養すべてを哺乳類の血から摂るため、幼虫も血を吸います。
犬、猫、人など哺乳類の皮膚に、黒いイボのように寄生し、アゴでがっちりと噛み付いてぶら下がり、自分の体の 100 倍の大きさになるまで血を吸います。犬や猫の身体についているイボのようなマダニは、無理に引きちぎるとアゴの部分が皮膚に残り皮膚の化膿や腫れを引き起こしてしまうことがあります。
またマダニをつぶしてしまうと、そのマダニがもし病原体を持っているとよくありませんので、マダニはつぶさず慎重に除去する必要があります。
寄生が確認された場合は動物病院など医療機関で取ってもらうようにしましょう。
またモゾモゾと動きだしたマダニを見つけたときにはピンセットなどで取り、しっかりと密封容器に入れて処分しましょう。
マダニのライフサイクル
病害
痛みやかゆみ、皮膚炎を起こします。
また、「ピロプラズマ病」や「Q熱」、「猫ヘモバルトネラ症」、「ライム病」といった様々な病原体を媒介することが知られています。
予防と駆除
すでに犬や猫にマダニが寄生している場合は駆除のために駆除薬を投与します。マダニを無理に引きちぎると顎の部分が皮膚に残り、皮膚の化膿や腫れを引き起こしてしまうことがあるため、寄生が確認された場合は動物病院に行きましょう。
また、マダニが周囲の環境中にいる可能性があるので、同時に環境の清浄を行なうことが重要です。マダニ駆除をする際には、様々な駆除薬がありますので、種類や方法、時期などについて、かかりつけの動物病院にご相談ください。
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皮膚に赤みがあり、脱毛も見られている場合には、外傷や感染症、アレルギー、できものなどの異常が疑われます。赤みがある場合には炎症や痒み、痛みがある場合も考えられます。赤みが続いている場合やネコちゃんが患部を舐めたり、気にする様子があればご受診いただくことをお勧めします。
立て膝した足の上で、「ゴロゴロ」と嬉しくて鳴きながら、身体をクネクネ〜😃
ドジな所が…(笑)
お気に入りの洗面器〜❤️