猫の外耳(耳介)は直立しており、水分が蒸発しやすいので犬ほど頻繁に耳の感染症は起こりませんが、汚れたなと思ったら、目に見える範囲をガーゼで優しくふき取ってあげましょう。
1.猫.耳の構造
猫の耳は外耳(耳介)・外耳道・鼓膜・中耳・内耳に分けられます。耳介は三角形に立って、前方に開いたラッパ型をしており、音がどこから聞こえてくるのかという情報を求めて器用に向きを変えます。耳介の奥から垂直に伸びた外耳道はL字型をしているために、猫の鼓膜は外から直接見ることはできません。猫の可愛らしい耳には、音を聴くという働きと平衡感覚を保つという重要な役割を担っているのです。
2.お手入れの前に
飼い主さんの爪が伸びていると猫の耳を傷つけてしまうことがあります。
まず、飼い主さんの爪をチェックしましょう。
3.どうやったらいいのかな?
目で猫の耳の中を覗いてみて汚れ具合はいかがでしょうか?
特に汚れの目立たない猫の場合は、耳のお手入れは特に必要ありません。ただ黒っぽい耳垢やねっとりとした耳垢が出ている猫の場合や、耳が折れているスコティッシュフォールド種の猫は通気性があまり良くないので、コットンやイヤークリーナーなどを使って飼い主さんの指が届く範囲をキレイに拭き取ってあげましょう。
その場合、コットンなどに耳洗浄液(イヤークリーナー)を付けて、指が届く範囲内を拭いてあげます。だんだん猫が耳のお手入れに慣れてきたら洗浄液を直接、耳道内に入れても大丈夫です。洗浄液を適量入れて、耳の付け根あたりを外から軽く揉んでみると内部の汚れが浮いて出てきますので、その汚れをコットンでふき取ります。中に入れた洗浄液が多少残っていても猫は耳掃除の後に首を振り、そのときに残りの液が耳から排出されます。
注意:綿棒を使うことで、かえって汚れを奥に押し込んでしまったり耳の内部の皮膚を傷つけてしまったりする可能性があるため、耳のお手入れのときは、できれば綿棒を使わないようにしましょう。
耳垢が黒かったり、においが強かったりする場合や、痒がってしきりに掻いたり耳を左右に振る様子が見られたら、早めに獣医さんに診ていただくと安心です。
特に汚れの目立たない猫の場合は、耳のお手入れは特に必要ありません。ただ黒っぽい耳垢やねっとりとした耳垢が出ている猫の場合や、耳が折れているスコティッシュフォールド種の猫は通気性があまり良くないので、コットンやイヤークリーナーなどを使って飼い主さんの指が届く範囲をキレイに拭き取ってあげましょう。
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現在のお薬による治療により良化しない場合、お薬が合わない、耳道内にポリープや異物があるなどの可能性があります。お薬の変更やお耳の洗浄など治療法を変更したり、お耳の状態をより詳しく調べるための検査が必要になることもあります。再度かかりつけの先生にご相談されてみてください。また、セカンドオピニオンとして他の獣医師に意見を求めることも1つの選択肢にはなります。
ネコちゃんの耳のひだは周囲の音を効率良く鼓膜に届けるためについているといわれています。ネコちゃんは耳を動かすことで音の方向を確かめることができますが、このひだがあるおかげでより耳の中に音が集まりやすくなり、耳介の中で増幅されて音がはっきりと聞こえるようになります。