副鼻腔炎 <猫>

概要

Overview

鼻の穴の奥には、副鼻腔という骨で囲まれた空洞になっている部分があり、鼻の粘膜はそこまで続いています。この副鼻腔内に炎症を起こすことを、副鼻腔炎といいます。副鼻腔炎が悪化すると膿性の鼻汁がたまり、蓄膿症となります。鼻炎が長引いたり、症状が悪化することによって副鼻腔炎を併発することが多いようです。

副鼻腔炎の診療フローチャート

 

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原因

鼻炎が長引いたり、慢性化した場合に副鼻腔炎となることが多く、原因は鼻炎と同様にウィルスや細菌、真菌などの感染症が多く、その他にも異物や腫瘍などが原因となります。

症状

ドロッとした粘り気のある膿性の鼻汁が出たりくしゃみをします。炎症がひどい場合、猫の鼻すじが腫れて熱をもつこともあります。症状が悪化し鼻汁の排出が妨げられると、蓄膿症になります。その場合、呼吸しにくくなるため、口を開けてぜーぜーとあえぐような呼吸の症状がみられることや、匂いが嗅げないために食欲も低下し元気がなくなることもあります。

治療

症状が軽度の場合は、抗生剤や消炎剤を投与するなどの内科的治療を行ないます。しかし、鼻すじが腫れてきたり、蓄膿症を起こしている場合には外科的に鼻の皮膚を小さく切開して、副鼻腔まで穴をあけ、膿を除去したり副鼻腔内の洗浄を行う必要があります。

予防

副鼻腔炎を予防するためには、鼻炎の段階での治療が大切となってきます。鼻炎や副鼻腔炎の発症の予防のためにも、感染症予防となるワクチン接種をきちんと行い、鼻水、くしゃみなど鼻炎の症状がみられたら慢性化する前に早めの通院、治療をしましょう。

病気のデータ

Disease data

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みなさんからのコメント

Comment
小町
2025-11-01 19:20:17
13歳の雌猫、副鼻腔炎で眉間が何回も腫れては目から血膿が出て、抗生剤4ヶ月飲んだが役ならないので手術しました。この後膿の検査結果で穴を空けたところから薬を入れる時は、全身麻酔なのでしょうか
アニコム獣医師
2025-11-05 16:26:04
>小町様
「穴を空けたところから薬を入れる」処置に全身麻酔が必要かどうかは、行う処置の内容によって異なります。軽い鎮静や無麻酔で洗浄や薬の注入を行うこともありますが、処置にかかる時間や、痛み・違和感の程度によっては、猫ちゃんが動いてしまうことがあるため、安全に行うために全身麻酔や鎮静が必要なことも多いです。具体的な処置の内容によって判断が変わるため、主治医の先生にもご確認いただくと安心です。
白ちゃ
2024-02-24 00:16:31
鼻が壊死?している写真です
白ちゃ
2024-02-24 00:15:30
冬になると鼻水が出る子でした。
先月辺りに鼻にかさぶたがあると思っていたら右の鼻が壊死?しているのかだんだん鼻がなくなり血が出てはカサブタになり舐めたり手で擦ったりで、取れてまた鼻がえぐれていく感じでどうしたらいいのか分かりません。
病院に言ったもののエリザベスカラーをつけて様子を見ていますが舐めてしまうので意味無い気がします。
なんの病気なのか知りたいです。
アニコム獣医師
2024-02-28 09:23:54
>白ちゃ様
鼻先が欠如している場合には、重度の感染症や免疫疾患、腫瘍などが疑われます。症状の原因を調べるためには、検査が必要です。主治医様とどのような検査が必要かよくご相談いただくことをお勧めします。

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