【トルコ・シリア大地震におけるペット救援募金】使途に関するご報告

2023.12.05

アニコム ホールディングス(以下 アニコム)が実施した「トルコ・シリア大地震におけるペット救援募金」プロジェクト(2023年3月1日~4月28日)に皆さまからいただいた寄付金について、現地で被害を受けたどうぶつの救助活動や治療といった被災どうぶつ支援に活用されています。本記事では寄付金の使途について、現地の状況とあわせてご紹介します。

募金プロジェクトの経緯

2023年2月にトルコ南東部・シリアの国境付近で起きた大地震やその余震により、多くの建物が倒壊。両国での死者は5万人以上にのぼりました。また人間だけではなく、多くのどうぶつたちにも深刻な被害が生じました。

アニコムでは、少しでもどうぶつたちの力になれればとの想いから、被災したどうぶつを支援するための募金を行うことを決定し、2023年5月に皆さまからいただいた寄付金と、アニコムグループからの200万円とグループ社員からの寄付を合わせた約686万円(46,461米ドル)を、IFAW(国際動物福祉基金)に寄付しました。募金にご協力いただいた皆さまに、改めて心よりお礼申し上げます。

 

現地の保護団体の
活動支援に活用

寄付金のうち約31,461米ドルが、トルコ最大級の動物シェルター『Angels Farm Sanctuary』支援のために、残りの15,000米ドルが、同じくトルコの動物保護団体『Haytap』支援のために活用されました。

▲崩れた建物からどうぶつを救助するAngels Farm Sanctuary ©Angels Farm Sanctuary

● Angels Farm Sanctuaryへの支援
Angels Farm Sanctuaryは、トルコ西部の都市イズミルにある動物シェルターです。2023年10月時点で、159種・約5,700頭のどうぶつが保護されています。
アニコムからの寄付金は、①被災したどうぶつの救助活動やケガの治療、食料の提供、②救助したどうぶつを同シェルターに収容するにあたって、シェルターを拡張するための建設費、③救助したどうぶつや食料を運ぶためのトラックの購入等に充てられました。Angels Farm Sanctuaryは2023年10月までに、今回の地震で被災した約700頭の猫、約100頭の犬を含む合計約1,700頭を救助しています。

▲余震で壊れてしまった車©Haytap

● Haytapへの支援
トルコの大都市イスタンブールの保護団体であるHaytapは、地震発生後の被災地にて拠点を設置し、被災したどうぶつの救助活動や治療を行っていましたが、余震によってどうぶつの救助に使用していた自動車が利用できなくなり、活動の継続が難しい状況でした。
アニコムからの支援は、新たな救助活動車の購入に充てられ、それによりHaytapはどうぶつの救助活動を再開することが可能となりました。

▲新たに購入された車 ©Haytap

皆さまの募金が力に

IFAWが作成した、トルコ・シリア大地震における支援活動を記録したレポートには、災害直後から懸命にどうぶつたちを支援しようとする現地の人々の姿や、過酷な被災地において、家族であるどうぶつたちとの再会を果たした飼い主の笑顔がありました。
このような支援活動や再会の喜びは、皆さまからの寄付のおかげで実現することができました。
IFAWは「皆さまからの寄付により多くのどうぶつの命を救うことができた。温かい支援にとても感謝している」としています。

▲救助された猫との再会を喜ぶ飼い主たち ©Angels Farm Sanctuary

現地では今も動物愛護団体等による支援が続いています。アニコムでは今後もどうぶつたちが幸せに暮らせる社会づくりに貢献するため、尽力してまいります。

IFAWの活動レポート(英文)はこちら
https://www.anicom.co.jp/news-release/wp-content/uploads/2023/11/Turkey-Earthquake-Report-Anicom.pdf
※ケガをしたどうぶつの画像が含まれます。

公開日:2023.12.6